地域と「一体」となって お役に立ちたい

三井住友海上火災保険株式会社 四国東支店長 中村 哲也さん

Interview

2022.05.05

顧客ニーズ対応の充実と人財育成促進を目指し、2021年から全国の拠点大型化を本格的に進める三井住友海上火災保険株式会社。四国東支店は香川・徳島エリアを統括する拠点となり、保険事業にとどまらず企業・自治体のBCPやSDGsも視野に入れた地方創生サポートに広く取り組む。支店長として、香川には4月に赴任したばかりだ。

仕事の姿勢を変えた 被災地での経験

滋賀県出身。立命館大でアメフトに打ち込み、入社後は営業として京都・千葉で16年のキャリアを積んだ。「入社当時はまだ華やかなバブルの余韻が漂っていて、私自身も『志高くキャリアを追求するぞ!』というハングリーな勇ましさよりも、安定感のある環境で楽しく仕事をしていた印象が強いですね」

そんな毎日が一変したのは、2011年3月11日。仙台支店があった東北本部ビルで、東日本大震災の激震に見舞われた。あっという間に携帯電話が使えなくなりインフラが止まり、混乱をきわめる中でも、震災の翌日には顧客に電話をかけ始めて安否確認と保険金の支払い対応がスタート。損害部門のサポートとして、中村さんら営業も仙台市内を中心に1件1件査定して歩いた。「査定するはずの家がつぶれているとか、家屋は残っているけど中がめちゃくちゃとか、仙台市内は被害が比較的軽いといってもそんな状態です。保険金の見込み額をお伝えすると、お客さまは涙を流して喜んでくださる。いろんな保険商品を扱いましたが、地震保険ほどたくさんの『ありがとう』をいただいたことはありません。このためにこの仕事をやってきたんだと実感しました」

家族の安否がわからないまま電力復旧に努める電力会社の人の使命感、独自の判断で食べ物を満載したバスを送ってくれたある支店長の決断力など、震災の中で教えられることも多かった。この経験から、今も部下には「たくさんのありがとうを集めよう」「何の・誰のために仕事をするか意識しよう」と伝えている。

四国の魅力を学びたい

趣味は神社巡りと日帰り湯巡り。 写真は今年の正月に訪れた京都・北野天満宮

趣味は神社巡りと日帰り湯巡り。
写真は今年の正月に訪れた京都・北野天満宮

支店長を務めるのは、山陰支店に続いて2拠点目。「支店長の仕事は、決断することと人を育てること」と自認しつつ、地域貢献にも熱いまなざしを向ける。「支店で働く8割は地域の人、その周囲にはさらに多くの地域の人たちがおられます。『外から来て何かしてあげる』のではなく、香川と支店、香川と私は一体ととらえて周囲の役に立とうとする姿勢が、ひいては自分自身のためにもなる地域貢献の在り方だと思っています」。

支店のある高松の印象は「本当にきれいな街」。これから四国の魅力をいろいろ教えてほしいと目を輝かせる。「それをまた県外に広めるのが、転勤族の役目であり楽しみでもあるんです」

戸塚 愛野

中村 哲也 | なかむら てつや

略歴
1994年 立命館大学経営学部卒業
    三井海上火災保険株式会社(現・三井住友海上火災保険株式会社)入社
2009年 千葉支店 成田支社 課長
2010年 仙台支店 法人営業第二課 課長
2013年 岐阜支店 岐阜第二支社長
2019年 山陰支店長
2022年 四国東支店長

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