技術の高さで、顧客に合わせてカスタマイズできる

三和テスコの「プレート&シェル熱交換器」

Tec×Tec

2022.05.19

2つの熱交換器のメリットを併せ持つ

熱は高温の物質から低温の物質に移動する性質がある。その移動(熱交換)を効率よく行って液体や気体を冷やす(温める)装置を熱交換器という。

熱交換器は、用途や熱交換の対象となる物質によって構造が違う。

一般的によく使われる構造に「シェル&チューブ式」と「プレート式」がある。シェル&チューブ式は、太い空洞の円筒(シェル)の内側に円管(チューブ)が何本も束になって入っており、シェルとチューブに高温と低温の流体(液体または気体)をそれぞれに流すと温度差で熱交換が進む。低温から高温、高圧力など幅広く対応できる一方、サイズが大きくなる傾向がある。

プレート式は金属のプレートを、すき間を空けて並べ、その上下の穴に通したパイプに温度の違う流体を交互に流すことで熱交換を行う。2つの流体の温度差が少なくても効率よく熱交換できるため、サイズが小さくてすむ一方、メンテナンスが難しい面もある。→ひと言解説

その「シェル&チューブ式」と「プレート式」のメリットを併せ持つのが、三和テスコが扱う「プレート&シェル熱交換器」だ。

コンパクトで高効率が特徴

プレート&シェル式の特徴は、コンパクトであること。設置の場所を取らず、高級素材を使用しても材料費が抑えられる。熱交換の効率も高く、汚れにくい。高温・高圧にも耐えることができる。

熱交換器に使う機器の一部、プレートパックはフィンランドのバーテルス社から仕入れ、それをもとに三和テスコでは、設置する場所や用途に合わせて仕様を設計・カスタマイズできるのが強みだ。

顧客のニーズは多様だ。例えば「内部に流す特殊な液体を捨てることなく解体・メンテナンスできないか」「熱交換で取り出した蒸気からさらに水分をなくし、完全な気体にできないか」など。まずは、顧客のニーズに応えるには何が必要かを技術的に理解した上で、最適な形、大きさ、素材を導き出す。要望を形にできる溶接技術の高さも三和テスコの特徴だ。

カスタマイズすれば、当然費用は高くなる。それでも、使い勝手のよさとメンテナンスのしやすさ、耐久性の高さが支持され、三和テスコの熱交換器は、化学品工場、エネルギー施設、船舶など、さまざまな場所で活躍している。

キーワード


熱移動

熱=物質間のエネルギーの流れ。熱は高い方から低い方に移動する。移動する方法の一つが「熱伝導」で、熱の伝わりやすさ=熱伝導率は物質の種類や状態で違う。固体>液体>気体の順。金属は熱伝導率が高い。
プレート&シェル熱交換器の構造

プレート&シェル熱交換器の構造


熱交換器の仕組み

左が一般的なプレート式の構造。コンパクトで汚れにくいが高温・高圧耐性が低い。右が一般的なシェル&チューブ式。高温・高圧には強いが機器が大きくなりやすい。

(左)一般的なプレート式/(右)一般的なシェル&チューブ式

(左)一般的なプレート式/(右)一般的なシェル&チューブ式

スタッフ・メッセージ

現場の要望をもとに、資材を調達する業務に携わっています。社会情勢や市場の状況をみながら、どういう資材を購入すればコストを抑えられるか、質の高い製品になるかを考えます。何を仕入れるかは製品の価格や品質にも関係するので責任がある仕事。やりがいがあります。表に出る部署ではありませんが、ものづくりの現場を支える縁の下の力持ち的存在だと思います。

橋本祐樹さん
津田高校出身

株式会社 三和テスコ

住所
香川県高松市朝日町4丁目11番67号
代表電話番号
087-821-4431
設立
1948年
社員数
85人
代表取締役
釆女 信二郎
資本金
6,000万円
事業内容
船舶用ディーゼルエンジンベッド製作

各種プラント設計・製作、ナイアス製作

プレート&シェル熱交換器製作 他
沿革
1918年 創業

1948年 株式会社木目鉄工所 設立

1955年 三和鉄工株式会社に改称

1992年 株式会社三和テスコに改称

2003年 ポエック(株)グループに加入

2009年 熱処理工場を新設する

2015年 郷東町に工場用地を購入し、大型製缶工場(郷東工場)を建設する

2019年 (株)ミモトを吸収合併し、坂出工場とする
地図
URL
https://www.sanwa-tesco.co.jp/
確認日
2021.09.14

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