地方創生に関わるきっかけは?
【北谷(以下、北)】三井住友海上では事業活動にSDGsの視点を取り入れ、商品やサービスを活かして会社全体で地域貢献に取り組んでいることが大きいです。営業活動の中で自然と「地域の課題解決」や「地方創生」を意識するようになりました。
仕事を通して、地方創生とどう関わっていますか?
地域経済発展のためには、一つひとつの企業の価値を高めることが第一歩だと思います。日々の取り組みは小さいかもしれませんが、それが大きな流れにつながればいいと考えています。
【岡】琴平町で、金刀比羅宮参道に比べて賑わいの少ない「新町商店街」周辺で新規事業を展開しています。2020年オープンした「琴平文具店」を皮切りに、今春にはクラフトビールが味わえるブルワリーが誕生します。その立ち上げにゼロから携わっています。
大切にしているのは、いかに地域のコミュニティを生む起点になるか、そこで携わる人をどう輝かせることができるか、地域の事業者と一緒にできることはないか探りながら進めること。ブルワリーに観光客や地元の人が集まり新しいコト、モノが生まれ、新たな街の魅力づくりにつながることを期待しています。
地方創生に携わる中で、難しいことは?
【北】「地域創生=そこに住む人が幸せであること」だとすると、どういう形がいいと考えるかは人によって違うので……。今のまま変わらなくていいと思う人もいると思います。地方創生に取り組む際は、様々な価値観をもつ地域の人をいかに巻き込むかが難しいところです。
【岡】そういう意味でいうと、今まで何もしなくても一定数の観光客がいた琴平町も、コロナ禍を経て危機感が高まり、地域一丸となって面白いことをしようという流れが生まれています。
【北】保険のリスク整理ではないけれど課題に目を向ける、そのためには自分が住んでいる場所に興味をもつことがスタートかもしれません。
どうなれば地域が活性化しているといえますか?
【岡】地元に生まれ育った人と、外から継続して地域に関わる人がバランスよくいること。そのためには外の人だけでなく地元の人にも琴平の魅力を伝えたいし、魅力を発掘し続けていきたい。将来的には、琴平での経験を他の地域にも広げたいと考えています。
地域活性化・地域貢献の事例
●小学校にSDGsの出前授業(写真右)
●企業・団体向けにSDGs×脱炭素経営の出前解説
●官民連携DXで道路点検サポート「ドラレコ・ロードマネージャー」販売
●水災時の「被災者生活再建支援サポート」の提供
●「通学路安全支援システム」販売
●2020年、ステーショナリー専門店「琴平文具店」オープン(写真)
●2023年春、元陶器店をリノベーションし、マイクロブルワリーオープン予定
●パソナグループ会社と香川県で複業マッチング事業を実施
●今後、地域活性化モデルの他地域への展開、地方創生プロデューサーの育成などを目指す
北谷 彩加 | きただに あやか
- 略歴
- 丸亀高校卒業後、県外に進学。卒業後、三井住友海上火災保険に入社し、営業部門の業務を行うとともに、同社が力を入れる地方創生への取り組みにも携わる。
岡田 愛菜 | おかだ あいな
- 略歴
- 丸亀高校卒業後、県外に進学。卒業後、前職を経て2022年からパソナグループで地方自治体のシティプロモーション事業を展開する株式会社地方創生に入社。
三井住友海上火災保険株式会社 四国東支店
- 住所
- 香川県高松市古新町2-3
- 代表電話番号
- 087-825-2615
- 地図
- URL
- https://www.ms-ins.com/
- 確認日
- 2023.03.16
株式会社地方創生 琴平オフィス
- 住所
- 香川県仲多度郡琴平町183
- 地図
- URL
- https://kotohira-bungu.com/
- 確認日
- 2023.03.16
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