コーエイコンピューターシステムの「栄養管理ソフト」
例えば、学校給食なら3・4年生の献立を入力すれば自動的に低学年は量を減らし高学年は増やすようにしたい、アレルギー対応の献立にも対応してほしい、病院なら塩分・脂質の量を一人ひとりに合わせて献立展開をしたい、サイズ違いの商品を一番安い組み合わせで発注できるシステムにしたい、提出先によって違う書類の印刷様式に対応してほしいなど。
ソフトはパソコンにインストールするものとWeb版があり、最近はパソコンとWeb相互でデータをやり取りできるようにしたいという要望も。また「日本食品標準成分表2020年版」への改定に伴い、新たな食品成分の計算方法に対応するソフトも開発。変わっていくニーズにも対応しながら学校、幼稚園、保育所、病院、福祉施設など全国の食の現場を支えている。
開発でおもしろいところは。
中川 “今”のニーズや時代の変化に触れ、それを使いやすい機能として試行錯誤しながら形にできるのはおもしろいです。
いま開発を進めているWeb版とインストール版の連携も、データの整合性など難しい面もありますが、完成すれば「複合版」という新たな製品として提案の幅が広がると思います。
食品成分表2020(八訂)をふまえたソフトとは?
今井 現在は過渡期で、現場では新旧両方の食品成分表を比較しながら作業したいというニーズもあり、それにも対応しています。病院などで脂質やカリウムなど、摂取量に制限がある人にとって実際に口にする食品の栄養量を算出・把握できるのはいいこと。健康志向で一般的にもこういった流れは広がっていくと思いますので、時代に合ったニーズに対応していきたいと考えています。
今後、取り組んでみたいことはありますか。
中川 社内で企画から開発、製品化まで手掛けられる環境なので、自分のアイデアも活かせる。今後は、学校や病院以外にも「食」のソフトを求めている潜在的なニーズを掘り起こして製品に反映させていきたいと思います。
◆キーワード
自社開発
株式会社コーエイコンピューターシステム
- 住所
- 香川県坂出市旭町一丁目1-27
- 代表電話番号
- 0877-44-1668
- 設立
- 1989年
- 社員数
- 37人
- 事業内容
- オリジナルソフトウェア及びコンピューターシステムの企画・販売・保守・機器販売
(主に医療関係・食育・特定保健指導・栄養管理を中心としたソフトウェアの販売・ネットワーク構築・機器販売) - 沿革
- 1989年 創業(主目的はパソコン教室、業務用ソフト開発)
1991年 「EIBUN養護学校版(現特別支援学校版)」発売
1996年 有限会社コーエイコンピューターシステムとして企業登記
1997年 株式会社に組織変更
2003年 東京支店 出店
2005年 ソフトウェア企画開発部門を株式会社フリースタイルとして分社 - 資本金
- 3000万円
- 拠点
- 東京本社、名古屋支店、大阪支店、広島支店、福岡支店 他
- グループ
- 株式会社フリースタイル(ソフトウェアの企画・開発)
- 地図
- URL
- https://tera-net.co.jp/koei/
- 確認日
- 2023.09.21
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