農業で地域とつながる

農業経営高校

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2018.04.05

地域に続く「お田植まつり」で 田植えをする生徒たち

地域に続く「お田植まつり」で
田植えをする生徒たち

農業を通し、地域とのつながりを大切にしている農業経営高校の創立は、大正時代にさかのぼる。大正天皇即位の大嘗祭に献納する新米を育てるため、綾川町山田村に斎田(さいでん 大嘗祭に供える米を作る田)が設けられたことを記念して1915年に「香川県綾歌郡立主基(すき)農林学校」として開校。現在は農業生産科、環境園芸科、動物科学科、食農科学科があり、実践を通した農業教育を行っている。1年生は全員入寮が義務付けられ、集団生活をしながら正しい生活習慣やコミュニケーション力を身に付けている。「これからの農業は『人とのつながり』が経営に大きく影響してくる時代です。いいものを作ると同時にコミュニケーション力も不可欠」と池田宏樹教頭は話す。
果実を使ったジャムは4月の「農経春祭り」で販売

果実を使ったジャムは4月の「農経春祭り」で販売

地域の祭りにも参加。毎年6月に行われる「主基斎田お田植まつり」では、伝統の衣装をまとった女子生徒約50人が早乙女や踊り子として祭りに花を添える。4月の「主基農経春祭り」や11月の「農高フェスティバル」では、生徒たちが丹精込めて育てた草花苗、野菜、畜産加工品、ジャムなどを販売。新鮮で安いと評判は広がり、毎回2000人を超える来場者で賑わう。今年の「第20回主基農経春祭り」は4月28日(土)、学校に隣接する万塚農場で行われる。
生徒の作った野菜は地域の人にも人気が高い

生徒の作った野菜は地域の人にも人気が高い

福島県出身の伊波琴音さん(食農科学科2年)は「酪農をしていた祖母の家で飲んだ牛乳の味が忘れられない。学んだことを生かして、東北の農業を盛り上げたい」。山下大誠さん(同)は「寮生活で礼儀やあいさつを一から学んだ。夢は実家のラーメン店と農業の兼業」。生徒たちは、明確な夢を持って農業に向き合っている。

香川県立農業経営高校

住所
綾歌郡綾川町1023-1
TEL:087-876-1161
創立
1915年
生徒数
全日制:340人(2017年5月)
地図
URL
http://www.kagawa-edu.jp/nokeih02/top2/
確認日
2018.04.05

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