それぞれの薬の効果が適切に発揮されるためには、血中薬物濃度が適正な範囲内に収まっている必要がある。(グラフ参照)。患者の血中薬物濃度を測定し、患者個人に合わせて薬の量を調整する方法は1970年代から確立されていた。しかし、測定前の処理が煩雑な上、測定機器も高額なため、なかなか医療現場で普及しなかった。そこで、少量の血液から簡単に測定でき、小型化して個人でも買えるぐらい安価なシステムの開発を目指して研究を始めた。
現在ソフトが完成し、血液採取する器具と測定機器の試作品もある。阿部さんは「製品化に向けて販売・医療器具申請を担う製造販売会社、ビジネスプランをまとめ製造販売会社への橋渡しを行うビジネスパートナーを探している。できれば地元の企業と連携していきたい。将来的には、より多くの薬について測定・解析できるようにしたい」と意気込む。
薬局などで手軽に血中薬物濃度を測ることができれば、飲み忘れのチェックや必要な量以上に薬を投与することもなくなるため、医療費の削減にもつながると期待する。
【問い合わせ】JCHOりつりん病院
高松市栗林町3-5-9
TEL:087-862-3171(担当:阿部さん)
abe-takeyoshi@ritsurin.jcho.go.jp
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