2度目の四国 地域の魅力を引き出すお手伝い!

四国地方整備局長 石橋 良啓さん

Interview

2015.08.06

卑弥呼のお墓では、と言われる箸墓古墳がある奈良県桜井市の出身。地域のソフトボールチームで練習に励んだり、山でセミやクワガタを追いかけたりと、活発な少年だった。中学・高校は野球部、大学ではローバースカウトクラブに所属。10年前にジョギング、今年からはサイクリングを始め、今も体を動かすことが好きだ。四国地方整備局での勤務は2度目になる。「いろいろな方がお帰りなさいと言ってくださり、うれしかったですね」

体を動かしリフレッシュ

大学時代、友達の誘いで始めた「ローバースカウト」は、ボーイスカウトの青年版だ。テントを背負って歩き回り、キャンプをした合宿が印象に残っている。屋久島では縄文杉を見ることなく、4日かけて周囲100キロほどを歩いた。「雨の中、まめだらけの足で歩き続けました。山口県の青海島では、テントを背負って山を越えましたね」

ジョギングを始めたのは、単身赴任から東京の自宅へ帰った時、妻に「太った?」と言われたのがきっかけだ。4~5キロ走ることからスタートし、いつかはマラソン大会に出てみたいと思っていたが、気が付けばフルマラソンだけで10大会以上に出場していた。これまでとくしまマラソンや龍馬脱藩マラソン、宿毛花へんろマラソンなど四国の大会にも参加した。

今年からはロードバイクでのサイクリングも始めた。四国霊場88カ所を自転車で回る計画だ。7月には、徳島の1番から11番札所まで約60キロを走った。「整備局で陸上部やサイクリング部など同好会活動をしているメンバーがいるので、一緒に楽しんでいますよ」。ジョギングもサイクリングも走っている時はつらいが、ゴールした時の達成感とおいしい晩酌を経験すると、また次回が楽しみになる。

防災の重要性を再認識

数学や物理が好きな根っからの理系だ。地元でおじが建設業を営んでいたこともあり、建設や土木に携わる仕事を身近に感じていた。大学では土木工学を学び、建設省に入省。河川に関する仕事に携わることが多かった。初めての仕事は、長野県の天竜川でダムが上流に及ぼす影響を調べることだった。熊本県に出向した際には、2003年の水俣市の土石流災害の現場で指揮を執った。「被害に遭われた方々を間近に見て、防災の重要性をあらためて実感しました。災害はいつでも起こり得るということを忘れずにいたい」

 四国では、高速道路など災害発生時にも信頼性の高いネットワークを整備することと、河川・海岸の堤防の液状化対策に力を入れたい。「インフラの整備だけがやるべきことではありません。整備を通して地域に安全や便利をもたらし、経済成長もサポートする。いわば地域の力を引き出すことが整備局の仕事ですね」。整備が進むことで災害対策だけでなく、四国の魅力をもっと全国に発信出来ると考えている。

元・四国地方整備局長 石橋 良啓

略歴
1958年9月 奈良県桜井市生まれ
1983年3月 京都大学大学院工学研究科 修了
1983年4月 建設省 入省
2006年7月 国土交通省北海道開発局 事業振興部技術管理課長
2008年4月 政策統括官付参事官付政策企画官
2009年7月 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所長
2011年1月 四国地方整備局企画部長
2012年9月 関東地方整備局企画部長
2014年7月 水管理・国土保全局防災課長
2015年5月 四国地方整備局長
写真
元・四国地方整備局長 石橋 良啓

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