
モアイ像や土俵まで
研修でニューヨーク支社にも勤務。その頃、マディソン・スクエア・ガーデンで大相撲の巡業が行われた。日本通運では道具一式の運搬のほか、土俵を作るための土の手配をすることに。日本から土を持ち込めないため、現地で調達しなければならなかった。「ロングアイランドという島から土を搬入しました。思い出深い出来事ですね」
大阪と神戸の勤務は阪神淡路大震災が起きた前後。日本通運の港湾施設が被災し、近藤さんは復旧作業の担当となった。社員の被害状況も確認するために、一人ひとりの家を訪ねたという。「復旧・復興という言葉を簡単に使ってはいけないと感じました。被害に遭われた方の大変な状況やつらい思いは、長く続いていくんだと肝に銘じました」
全ては勝利のために
「ラフプレーが多いと思われがちですが、イギリス発祥の紳士のスポーツです。ルールを守らないと勝てません」。試合中、監督やコーチは指示を出せる場所にいない。15人のプレーヤーがそれぞれ考え、コミュニケーションを取りながら試合を進める。
ラグビーの精神を表す言葉として「one for all, all for one」はよく使われる。近藤さんはこれを「一人はみんなのために、全ては勝利という一つの目標のために」と解釈している。「規律を守り、意思疎通を図りながら一つの目標に向かう。仕事にも通じることです」
今も体を動かすことが好きで、毎朝1時間程度のウオーキングと週2回の筋力トレーニングを欠かさない。マラソンや登山にも挑戦し、昨年は阿波おどりに参加した。ラグビーワールドカップ2019は日本開催。世界の強豪を間近で見られることが楽しみだ。

世界に目を向けて
近藤 晃 | こんどう あきら
- 略歴
- 1959年1月 東京都生まれ
1981年3月 慶應義塾大学法学部 卒業
1981年4月 日本通運株式会社 入社
2005年5月 総務・労働部専任部長
2007年5月 山形支店長
2009年5月 国内事業本部部長
2011年6月 静岡支店長
2013年5月 執行役員四国ブロック地域総括 兼 四国支店長
おすすめ記事
-
2023.12.21
香川の「いざという時」を守る!
東京海上日動火災保険 高松支店長 高橋 淳さん
-
2012.02.02
「ためらい」「怖さ」を吹っ切って 一歩、前に出る
四国管区警察局長 警視監 石田 倫敏さん
-
2015.11.05
人に会うと元気になれる
住友生命 高松支社長 大和 雅彦さん
-
2018.10.04
常連で地域に根付き、 人脈広げる
四国運輸局長 大谷 雅実さん
-
2025.08.07
「見慣れぬ海、見慣れた海」
日本銀行高松支店 支店長 稲村 保成
-
2018.11.01
技術力磨き 一歩でも前へ
西日本高速道路エンジニアリング四国 社長 矢野 寛さん
-
2025.09.04
キャリア教育を通じて
地域企業の魅力PRに貢献株式会社マイナビ 香川支社長 石中 昭秀さん
-
2025.08.21
モニタリングの知見を生かし
地域と「顔の見える対話」を日本銀行 高松支店長 稲村 保成さん
-
2025.08.21
諸機関と柔軟に連携し
四国の中小企業に寄り添う独立行政法人 中小企業基盤整備機構 四国本部長 田中 学さん
-
2025.08.07
地域の「水」を守る使命感を胸に
水資源機構 関西・吉野川支社 吉野川本部長 河原田 一州さん
-
2025.07.03
「超量産拠点」の新たな価値を打ち出す
オリエンタルモーター 常務執行役員・高松カンパニー執行役員社長 五十嵐 淳さん