ボランティアのラグビースクール指導員歴20年「ラグビーが私の人生を豊かにしてくれている」

飛鳥建設 四国事業部 事業部長 青木 知男さん

Interview

2008.06.05

演劇部から転身、大学でラグビー部へ

中学、高校と演劇部で活動していた青木さんがラグビーと出会ったのは、大学時代。「土木工学科に進学し将来建設会社に就職するなら、文化系よりも運動系がいいかなとか、やるならレギュラーになりたいからサッカーよりも多人数のラグビーのほうがいいかなとか。案外よこしまな気持ちで選んだんですよ(笑)」。関東大学リーグでは下部に属し、決して強いチームではなかったというが、体の鍛え方は本格的。試合中を通して走る、投げる、スクラムを組むなどがこなせる体力づくりは楽ではない。「試合中にこわいと思ったことはあったし、時にはやめたいと思ったことも。しかしそれを乗り越えると、今度は一生懸命にやったらがんばれようになる。手応えが感じられるようになると、楽しくなってきますよね」。

プレーヤーから指導員へ

就職した会社にラグビー部はなかった。創部しようかとも考えたが、それぞれが全国の現場に散っていることもあり、断念。青木さん自身も関西各地のトンネル現場に赴任することが続いた。ラグビーと再会したのはそんなとき。新聞で京都府亀岡市の「亀岡ラグビースクール(以下RS)の案内記事を読み、長男を連れて即参加した。「私もラグビーの経験があるし、手伝いますよ、と」。現在に続くRS指導員歴のスタートだ。その後、大阪府箕面市に転居、「大阪府北部で箕面市にだけRSがなかったから」と箕面ラグビーRSを立ち上げ、現在も指導員として関わっている。

子どもにラグビーを指導する楽しさ

これまで20年続けてきたラグビーの指導。転勤で各地へ赴任しても、週末にはほとんど帰省し、グラウンドに出かける。「子どもの成長を目の当たりにすると、やはりうれしいですね。自分の体や健康維持にも役立つ。私自身が楽しんでやっているうえに感謝もされる。いいことだらけですよ」。また、RSの指導員で学んだことも少なくない。「たとえば、決めたことをやらせるのではなく、決めたことをやれるような状況を作る。これは職場でも生かせる手法ですね」。
まだまだラグビーを楽しみたいという青木さん。「2歳と3歳の孫がいますが、彼らが小学6年生になったとき、ラグビーの試合ができるようにがんばりたいですね」。

ラグビースクール

全国には約250のラグビースクールが活動中。主に幼稚園から中学生までの生徒(会員)にラグビーを指導する。ちなみに関西には約30、香川は4つのスクールがある。箕面RSは会員120人、指導員30数人、ママさんプレーヤー約15人、計150人強の大所帯RSだ。

青木 知男 | あおき ともお

略歴
1947年9月19日生まれ
1971年 東京都立大学土木工学科卒業
    飛鳥建設(株)に入社
    その後約20年間関西各地のトンネル現場に従事
1995年 飛鳥建設(株)北陸支店土木部長
2001年 飛鳥建設(株)四国支店長
    現在に至る。
    なお会社組織変更により、現在は四国事業部長
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青木 知男 | あおき ともお

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