
私は現在、「リレー・フォー・ライフ・ジャパンかがわ高松」実行委員会で、がん撲滅チャリティ活動を始めて7年目に入りました。サバイバー(がん経験者)、ケアギバー(ご家族、ご遺族、支援者の皆さん)を讃え、地域全体でがんと向き合い、そしてがん征圧を目指す、年間を通じて取り組むチャリティ活動です。携わるきっかけは、友人のサバイバーでした。他県で行っているこの活動を高松で立ち上げたいとのことで、その想いの実現に少しでも役立つことができればと参画したのです。改めて振り返ると、息子が子供の頃は読み聞かせのボランティア、子供が関わる行事の世話役、ゴミ拾い等地域の活動など、色々な活動をしてきました。
ボランティアは、善意の奉仕活動のため、いくらがんばっても報酬はありません。継続していくためのモチベーションをどう作っていくのか、これはどの団体も気を遣われていることと思われます。現在「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」で実行委員長を務めておりますが、実行委員長とは名ばかりで、実行委員会メンバーや協力していただいている皆さんがやりたいことを応援し、感謝することしかしていません。感謝の気持ちを声に出し、態度で表すことで、相互に感謝し応援することができ、互いに信頼関係も築けてきたように思えます。その結果、主体的に関わっているメンバーが自然と増えていったのではと思います。
あくまでも、皆、それぞれの仕事があり、生活があり、人生があるので、活動するのもしないのも個人の意思を尊重するスタンスは忘れてはならないと思います。そうでないと、忙しくなって参加できない時、皆に迷惑かけるから続けづらい空気になり、やめるという選択になってしまいがちです。忙しいからしばらくお休み、また時間ができたら参加する、でいいのではと思います。つい役割や担当を決めてしまうと、仕事のように義務になってしまうのですが、できない時は互いに甘えるのもありだし、ゆるい義務感(誰かの役に立っているという実感)が気負うことなく継続していく秘訣のような気がしております。
仕事柄、コンサルティングとして組織変革のサポートもしておりますが、組織運営はボランティア活動に通じることが多いく、働き方の選択肢を増やし、それぞれの状況にあった働き方が可能であれば、継続しやすく、社員が離職しない職場づくりにつながります。最近は働く条件として、給与よりも働きやすさを求める傾向にあります。働きやすさの中には、勤務時間、社内風土(人間関係)は大きな要素です。組織は大勢が集まって同じ方向に向かっている同志。感謝を生み出し、継続したい組織になるよう目指していきたいと改めて思いました。
株式会社人生百年サポート 代表取締役 十川 美加
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