「漆器ができるまで」が分かる

香川県漆芸研究所

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2019.08.28

漆椀ができるまでの31工程の見本が並ぶ

漆椀ができるまでの31工程の見本が並ぶ

漆塗りのお椀「漆椀(うるしわん)」は、31の工程を経て完成する。

香川県漆芸研究所はその工程をすべて見せる「漆器ができるまで展」を、県文化会館1階の香川漆芸ホール(高松市番町)で11月4日(月・祝)まで開催している。来館者は、角材が漆椀になっていく様子を、見本と解説文で知ることができる。展示するお椀は、人間国宝(重要無形文化財保持者)の山下義人さんが制作した。
あわせて、漆芸の技法の一つである「蒟醬(きんま)」の工程や彫りの見本も展示。中でも「布目彫り(ぬのめぼり)」の工程を見本とともに詳細に解説し、漆芸家の細かな手仕事を間近に見られる。木材だけでなく金属や紙、陶器など、普段は見られない漆を塗る前の器「素地」も並ぶ。

同研究所の辻孝史さんは「漆塗りの工程をここまで詳細に見せる展示は、全国でも珍しいと思います。漆芸を志す人や興味のある人など、たくさんの方に見ていただきたいですね」と話す。

展示は9~17時(入館は16時半まで)、会期中無休、観覧無料。
布目彫り蒟醬の工程見本(左)と、素地見本

布目彫り蒟醬の工程見本(左)と、素地見本

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